あらすじ:国の正義と俺の正義は違うぜ。
巨大マフィアの最重要人物を巡り、FBIとマフィアと世界中の殺し屋が一堂に会し、大爆死しまくる映画。
何が良いって、全脇役をとっっっても大事に扱っているところ。キャラは渋滞気味で各々の活躍時間も短いのに、全員に感情移入できるので愛着が湧いて仕方ない。
例えばネオナチ三兄弟長男の腹話術。勿論フフっとなるんだけど少し泣ける。極めていびつながら、同情心や罪悪感を備えた人物だとわかるからです。本作品のクリス・パイン、冗談抜きに個人的ベストアクトです。
他にも、ハゲとモヒカンの兄弟愛とか、スナイパーとアサシンの百合とか、アリシア・キーズとコモンの恋愛とか、いちいちドラマが完成されていて、どこからでもスピンオフが作れちゃいそう。
反面、主人公のバックグラウンドは弱い。ライアン・レイノルズの演技がやや寒い(私見)せいもあるのですが、レイ・リオッタとの絆がそこまで深いように見えず、(プロットは良いのに)オチでノりきれませんでしたわ。
まぁ群像劇がややこしかったり突然ミステリーになったり、散らかった映画ではあるのですが、エレベーター内でのゼロ距離撃ち合いや対物狙撃銃によるオーバーキルなど、異常なこだわりを感じる銃撃アクションも出色で、大満足の一本でした♪