T太郎

スモーキン・エース/暗殺者がいっぱいのT太郎のレビュー・感想・評価

3.4
703
少しばかりややこしい映画だ。
いや、筋立て自体はそうでもないのだが、登場人物が多いのと、誰が誰に雇われていて、それぞれの目的が何なのかを理解するのに若干の努力を要する。

とにかく説明が早口なのだ。
私はのんびり屋さんである。
アホみたいな顔してのんびり観賞していたら、すっかり説明が終わっていた。

仕方ないので、序盤だけ3、4回観直したのであった。

私なりにまとめてみた。

物語の中心にいるのはイズラエルという元マジシャンの男だ。
この男がマフィアの様々な秘密を知る証人である。

FBIはイズラエルを保護し、マフィア壊滅のために司法取引をしようとしている。
ライアン・レイノルズ、レイ・リオッタ、アンディ・ガルシアがこのグループだ。

ベン・アフレックら3人のグループもイズラエルを確保しようとする側だ。
弁護士の依頼で保釈中の彼を探し出し、きっちり法の管理下に置く事が目的だ。

黒人美女2人組はイズラエルを誘拐し、身代金をせしめようとする勢力だ。

マフィアのボスが雇ったというスウェーデン人は最後まで謎の存在だ。
ものすごい巨額の報酬を受け取るらしい。

その巨額の報酬の噂が広まり、3組の暗殺グループがイズラエルを狙う。
拷問の達人の傭兵、ネオナチ3兄弟、変装名人のヒットマンだ。

ざっとそんな図式である。

ここに様々な人々の思惑が絡んできて、更に物語は混沌とするという寸法だ。

最後は以外な真相が明かされて、ウワ~となるが・・・いや、そうでもないか。
まあ、何かと腑には落ちた。

もう少しシンプルにできなかったものか。
色々詰め込み過ぎて集中しづらい。

ちょっと苦戦したが、面白かった。
空手少年とかワケ分からん場面はあるが、サスペンス演出は良かったと思う。

      ネタバレ

なんせ、ベン・アフレックがいきなり殺されてしまうのだ。
至極、あっさりと。

私たちはこれで、登場人物の誰も安全ではないという印象を刷り込まれる。
ドキドキのサスペンスを楽しめるのである。

個人的に美女二人には助かって欲しかったのだが、果たして・・・

私はのんびり屋さんだが、美女の危機を黙って見過ごすような男ではない。
男気というやつが私にもあるのだ。
急いでご飯を食べて駆けつけるとしよう。

今日のご飯は私の好物のクリームシチューである。
非常に楽しみだ。
T太郎

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