莫大な遺産を相続した上流階級の女性と、彼女に言い寄る青年の関係を描いた人間ドラマ。
恋愛に奥手で、亡くなった母親を美化している父親との関係に少々の軋轢があるキャサリン。
その父親に結婚を反対され、さらには自分には取り柄がないと非難されると、モリスとの愛のみを拠り所としていく。
そんなキャサリンに訪れる悲劇。
キャサリンの心の揺れ動きをドラマティックに描ききった、ロマンスながら重厚なストーリー。
オリヴィア・デ・ハヴィランドとラルフ・リチャードソンの演技は素晴らしい。
特にオリヴィアは世慣れしていない女性の心の機微と葛藤を見事に表現している。
音楽もいい。