ある男が奇妙な夢から目覚めると、ベッドの上で自分の体が虫になっていた。フランツ・カフカの小説原作のSFドラマ作。突如無視になった男の苦悩、そして家族や周囲の人々が描かれるが、虫の姿をCGなどで演出するのではなく、見た目は人の姿ながら、毒虫として演じる姿は見応えがあり、どのように見えているかは想像するしかないが、虫の姿でないからこそ、よりその場その場の感情が読み取れる上手い演出。より異質さや不気味さが際立って感じられる。2002年作ながら古典的な演出も違和感がなく、より楽しめるものになっています。