踊る猫

映画に愛をこめて アメリカの夜の踊る猫のレビュー・感想・評価

3.5
映画制作の舞台裏を描いたような作品。映画を作るにあたっては巨額のカネが動き、セットや小道具が作り込まれ、それだけではなく人物のメンタル面でのケアも必要になるのだな、という……トリュフォー作品は実はこれが初めてなので(すみません)、他に何を言えばいいのか思いつかない。安直に有名人が映画を撮る風潮の裏側ではこんなことが起きていると言うべきなのか……それとも映画批評家を経て映画監督になったトリュフォーの、映画への愛情故に撮られた倒錯的な映画と受け止めていいのだろうか。何とも言えないが、この作品でトリュフォーと出会ってしまったことが私にとって不幸だったことは間違いない。きちんと『大人は判ってくれない』を観るべきだった。今はまだ私はレヴェルは低いのだろう。
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