不安、不穏感満載の
映像と音楽。
これが不思議と惹きつけられます。
プラス分からないフラストレーション
が溜まります。。。
初め観た時は難解で
Blu-rayが発売され
オーディオコメンタリーを観て
また作品を観て
消化されたような…
音楽はシュトックハウンゼン。
名前は聞いた事ある程度。
前衛的な音楽を作るドイツの作曲家です。
クエイ兄弟は本作を作るにあたった
“芸術と精神疾患”という
プリンツホルンコレクションを
見たようです。
それは精神科病院に幽閉された
患者によって創作された
5000ほどの作品からなります。
そこでエマ・ハウクの手紙に出会います。
彼女は早発性認知症の診断をうけ
30歳の誕生日に
精神科病院に閉じ込められ
夫宛てに偏執的に殴り書きされた
読解不能の手紙を書きます。
それとアドルフ・ヴェルフリ。
スイスの芸術家で
最近では兵庫県立美術館や
東京ステーションギャラリーで
彼の作品の展示がありました。
彼も度重なる
女性に対する迷惑行為
で精神科病院に入院し
毎日1日2本の鉛筆を与えられ
全45冊2万5千ページに及ぶ作品を
残しています。
アドルフ・ヴェリフェリ展を見ていたので
本作をより近く感じました。
6月6日より
渋谷の松濤美術館で
クエイ兄弟 ファントムミュージアム展
が開催されます。
昨年から葉山、福岡と
巡回している展示で
なかなか近くで開催されないので
悔しい思いの日々であります。