ゴロフキン

コースト・ガードのゴロフキンのレビュー・感想・評価

コースト・ガード(2001年製作の映画)
3.3
映像があまりにも古臭くてびっくり。でも2001年ものだそうで。
南北朝鮮の境界線で北のスパイ侵入を監視する沿岸警備隊の話。
北のスパイと勘違いして民間人を射殺してしまった兵士と、その射殺された民間人の恋人だった女の子、両者ともにショックで精神が崩壊してしまいます。それだけでも重い内容ですが、誤射した兵士以外も実はみんな狂ってて、あんなことやこんなこととかしちゃって、人間の嫌な所が色々と噴出します。もう、救いが全っ然無いのです。

精神をやられた兵士をチャンドンゴン(若い!)が熱演! まじで大丈夫か?ってくらい迫真です。終始無表情で焦点の合ってないような目のドンゴンさん、90分間一度もまばたきしてないかも。ただただ怖いです。

女の子のお兄さん役にユ・ヘジン。この人もオ・ダルス先生同様、ほんといろんな所でよく見ます。そしてどんな役でも記憶に残る人です。今回も妹思いのやや血の気の多い役を好演。

衝撃のラストはドンゴンさん、最高潮の狂いっぷりで締めてくれます。いきなりあれは絶対ダメでしょ。見てるこっちも完全に油断してたんで変な声出してしまいました。あーびっくりした。

なんだか自分には難解で理解できてない所もあったんですがチャンドンゴンの静かな狂気に引っ張られた感じ。ちょっと日本の北野武映画っぽいかも。
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