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昭和残侠伝のmitakosamaのレビュー・感想・評価

昭和残侠伝(1965年製作の映画)
3.0
東映YouTubeより。昭和残侠伝・全8作のうちの1作目。もう絵に描いたような典型的な任侠映画。ザ・マンネリズムだ。

舞台は戦後の浅草。闇市が栄える中、地元の良識ある人情派のヤクザの組に対抗して、新興のヤクザの組が無法を繰り広げ侵略してくる。
人情派の老いた大親分が死去。そこに頼りになる兄貴分(健さん)が戦争から帰って来て跡を継ぐ。客人となる池部良は妹を探しているが、タッちゃん演じる特攻隊上がりの娼婦の恋人だった。
敵ヤクザの嫌がらせの中、マーケットを開くが放火されたことでついに怒りが爆発。
健さんは客人池部良を伴い殴り込みに行き全滅させる。

…ホント何十回同じフォーマットで映画作ってんだ???マンネリズムにも限度があるわ。

今回唯一良いなと思ったのは、マーケットが焼かれ殴り込みを決意した健さんの表現。なんと悔しさで涙を流してる。あれ多分だけど演出じゃ無くて、健さんの素の演技だよね?演出であの流れであの涙は不自然だが、逆に演出外の自然な演技だからこそのリアリティを感じる。

あと松方弘樹が若手の小僧ヤクザを初々しく演じてるのが可笑しみ。
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