ねじまき

それでもボクはやってないのねじまきのレビュー・感想・評価

それでもボクはやってない(2007年製作の映画)
4.0
冤罪ってのは嫌だなぁ。
有罪率99.9%なのを利用した示談金詐欺なんてのもあるみたいだし。一方で、示談金詐欺の被害者を装った痴漢犯罪者もいるしなぁ。
とにかく我々一般男子は、巻き込まれないことが全てですね!そんな我々の為にも男性専用車両を作ってほしい。いや、さすがにむさ苦し過ぎるか笑。


加瀬亮には、犯罪者と被害者の両方の雰囲気があり、このキャスティングの成功が、本作を良作たらしめる一つの要因だろう。


ところで裁判長によって判決が180度変わっちゃうんなら、 そもそも裁判って何なんだろうか。

単なる手続きってことか。
真実はどうでもいい。とりあえず提出された資料の中から推定すると判決はこうなります、という機械的な印象だ。


”どうかあなたが自分を裁いてほしいと思う方法で、私を裁いてください”
この言葉は、裁判の当事者になって、やっと初めて意味がわかるのではないだろうか。


悪い影響もあり、この映画の公開後、痴漢しておきながら、やってないと主張する人も増えた。あげくには徹底的に戦うとか言ってる人もおり、その段階ではもう自分が痴漢したことすら忘れて、本気で無罪を主張し出すのだ。
我々もこの映画を見た後では、「もしかして本当に冤罪なのか?」という思いが拭えない。


そうなると、最終的に一番困るのは女性はですよね。声を上げづらくなった。本作に出てくる痴漢被害者の女の子だって悪くない。例えば控訴審で晴れて冤罪が確定したとして、そしたらこの少女の気持ちはどこへ行くのだろう?


公開:2007年
監督:周防正行
出演:加瀬亮、役所広司、瀬戸朝香
受賞:キネマ旬報ベストテン第1位・監督賞・脚本賞・主演男優賞ほか。