政府からの依頼で製作したという経緯もありストーリー性に富んだ作品というよりはラテンアメリカのプロモーションビデオ的な作品。
構成としては10分ぐらいのショートムービーが4本収録されていて、ドナルドダック、グーフィーや郵便飛行機の子供ペドロ、ホセ・キャリオカが色んな国の風景であり、文化風習を紹介する内容。
それぞれの作品はしっかり異国情緒に溢れていて、南米の国について楽しく知れることができる。Eテレとかで流すのにピッタリ。
アニメーションだけでなく実写のシーンも収録されているのが特色。ブラジルの都市の様子であったり、カーニバルの様子もあるので生のブラジルを知ることができる。しかも1942年制作だけれどカラー作品。今では記録映像という意味合いの方が強いかも。実写映像からアニメーションに繋がっていく流れ。
「ブラジルの水彩画」が一番好き。心躍らせるラテン・ミュージックにアニメの筆がどんどんブラジルの自然に溢れた風景を作り出してゆく楽しさがある。