あちゃラカモクレンきゅーらいす

ローラーとバイオリンのあちゃラカモクレンきゅーらいすのレビュー・感想・評価

ローラーとバイオリン(1960年製作の映画)
4.3
タルコフスキーもこんなに人物や物を緻密に動かしていたことがあったのを見て、驚き。惑星ソラリスとかベルイマン的演劇の延長にしか見えない。
バイオリンを持った少年が扉をあけて階段をだっだっだと降りて、扉に隠れると、いじめっ子たちがやってきてボールを投げたり、蹴ったり、走り回ったり、やがて少年に気づくと追っかけまわすも、ロードローラーの運転手が助けてくれる。そこから始まる2人の関係がすごぶる泣けて、運ちゃんが互い違いに並んだ煙を吐きながらガタガタと揺れるロードローラーに乗っけて運転させてやるのが凄くいい、少年がその後に水面の光が反射したトンネルの下で反響するバイオリンの音色を聴かせるところがバツグン。運ちゃんの涙が、水たまりにしたたる何かで表現されたり、思わずタバコを吸うのをやめてしまうとか、映画的に表されてるのがよかった。
途中、鏡が出てきて何重にもオーバーラップしたり、唐突に大雨が降るのもきになる。