夫殺しの疑惑をもつ被告人桃井かおりと弁護人岩下志麻の美女コンビミステリー。笑いどころは満載でありながら、裁判の様子も丁寧に描かれており、最後の最後まで桃井かおりの演技に翻弄される。
カッとなりやすい桃井かおりと、冷静沈着な岩下志麻の対比は見事。バチバチしながらも、桃井かおりも岩下志麻相手だとヒステリックなキャットファイトにならない。
裁判が進むに連れて、2人の足並みが揃い出し、反比例的に桃井かおりもだいぶくたびれた風貌になるのがリアルだ。
弁護人のプライベートはバツイチの独身。鉄仮面の印象が強すぎるなるのがからか、プライベートシーンがちょこちょこ入るのだが、最後のシーンは余りにもかわいそう。法律では勝てても感情には勝てないのか。しかもその日のうちに白いスーツにワインまでかけられて。大変すぎる。
がんばれ女弁護士、そして球磨子のような女とは本当に関わりたくないと思う。
