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疑惑のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

疑惑(1982年製作の映画)
3.5
1974年に別府で起きた保険金殺人事件をもとにした松本清張の原作を野村芳太郎監督、脚本で映画化したミステリードラマ。

富山県の埠頭で車がブレーキもかけず海中に転落。乗っていた地元の有力者、白河酒造の社長、白河福太郎( 仲谷昇)が死亡するが、後妻の球磨子(桃井かおり)は車から脱出し助かる。
前科があり、夫に三億円ものの保険金を掛けていた性悪女の球磨子は、目撃者(森田健作)の証言により物的証拠がないまま、逮捕される。
球磨子が依頼した弁護士が辞退する中、民事専門の弁護士・佐原律子(岩下志麻)が国選弁護人に選任され、球磨子の裁判を弁護することに…。

~その他の登場人物~
・検事( 小林稔侍)
・裁判長( 内藤武敏)
・記者(柄本明):球磨子を犯人だ決めつけ事件を追う。
・球磨子の元彼、チンピラ(鹿賀丈史)
 ・クラブ経営者。球磨子の元雇い主(山田五十鈴)
・ 亡くなった福太郎の母(北林谷栄)。
・福太郎と前妻との子(丹呉年克):中学生。弁護側の証人として、最後に重要な証言をする。
・律子と離婚した男(伊藤孝雄):律子との一人娘を引き取り後妻と暮らす。離婚時の条件で月に一度、娘あや子は実の母、律子と面会。
・哲郎の後妻( 真野響子):あやこを実の子のように愛情を持って育てている。物語の最後、律子にあるお願いをする。

この作品の見どころは男を虜にして金を狙う性悪女・桃井かおりと、離婚し娘を自分で育てられなかったキャリアウーマン・岩下志麻との、嫌いな者同士の睨み合い。
 子どもを巡る最後の展開は現代から見ると賛否が分かれるかも。
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