父に盲従していた下層階級の少年が精神的に自立していく姿を、不法移民問題をからめて描いたドラマ。
監督はベルギーのドキュメンタリー畑出身のルックとジャン=ピエールのダルデンヌ兄弟で、本作が長編第3作目。
撮影当時14歳のジェレミー・レニエは、これが映画デビュー作。
カンヌ映画祭「ある視点」部門で注目され、パリで小規模公開ながらロングランを記録。
自動車工場で見習い工員をしながら、外国人の違法就労者を売買するという、父親ロジェの仕事を手伝う15歳の少年、イゴール。ある日、労働監察官による手入れから逃げようとした労働者のひとり、アミドゥが事故死してしまい、イゴールはその遺言に従って、ロジェに内緒でアミドゥの妻子の面倒をみようとする。だが、彼らにアミドゥの死を言い出せなくて、ひとりで苦悩するはめに……。
★1996年カンヌ国際映画祭
国際芸術映画評論連盟賞
★1996年バリャドリッド国際映画祭
作品賞
国際映画批評家連盟賞
★1996年ナミュール国際フランコフォニー映画祭
男優賞(オリヴィエ・グルメ)
作品賞
観客賞
★1996年ベルギー映画批評家協会
アンドレ・カヴェンズ賞
★1997年度全米批評家協会
外国語映画賞
★1997年度ロサンゼルス批評家協会
外国語映画賞
★1997年ブリュッセル映画祭
ベルギー映画賞
★1997年ジョゼフ・プラトー賞
女優賞(ソフィア・ルブット)
作品賞
監督賞
★1998年ファジル国際映画祭
作品賞