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ヘルボーイのpanpieのレビュー・感想・評価

ヘルボーイ(2004年製作の映画)
3.9
ギレルモ・デル・トロ監督の過去作。
ダグ・ジョーンズが「シェイプオブウォーター」より前に半魚人役で出ているとレビューでよく出てきたので気になって鑑賞。
ネトフリにありました。(^-^)


ナチスがラスプーチンの力を借りて魔界の扉を開け世界征服を狙ったが運良く計画は失敗、魔界の扉が再び閉じた。
その時に魔界からやってきた全身赤い鬼の子供のような生き物を〝ヘルボーイ〟と名付けブルーム教授が育てる。
成長したヘルボーイはブルーム教授の下魔物退治をしていたがまたもやラスプーチンの復活により魔界の猟犬サマエルが解き放たれ…


本当にダグ・ジョーンズまたまた半魚人やってた!笑
「シェイプオブウォーター」では青緑色の光る鱗があってエラや背びれもあってややリアルさを追求していたけれどこっちの方がつるっとしていてかわいい。笑笑
確かにこれは「シェイプオブウォーター」を観てあれ?前にも半魚人役やってたなと呟きたくなるレベル。
エイブ・サピエンて名前もいい。
30年経ってもルービックキューブが2面しかできないなど流石デル・トロ、相変わらずクスッと笑える設定あり。
ヘルボーイ役をロン・パールマンがやっていてぴったりだった!
人間世界では悪役が多いがあちら側の世界だとかっこよく見えてしまうという不思議。
後ろ髪がちょんまげ結ってあった!
右手だけ石で出来ていて大きくてザリガニみたいなんだけど(あれ?ザリガニって左手でしたか?間違っていたらごめんなさい。m(_ _)m)それにはちゃんと意味があり後々納得。
リズに惚れていて何気に一途な所がちょっとグッとくる。
本当はツノが生えているのだが自分の人間とは似ても似つかない醜悪な姿を恥じておりツノはいつも削り落としている。
リズがFBIの凄腕?マイヤーズに強烈に嫉妬するがリズがマイヤーズに惚れてると思い込んでリズの幸せを願っているので嫉妬の鬼と化すが憎みながらも彼に手を貸す。

悪役クロエネンが強烈だった!
撃たれたら血じゃなくて砂?が出てくるしあのマスクを取った顔が怖い!
あの血走って見開かれた目は瞼を切り取られてる?みたいだしゾンビの様に唇がなくて歯がむき出しになっていて顔が本当に怖かった。
両刀使いがきまってる!
主役を食う程人気があるのも頷ける。

脇役のFBIのお偉方マニング役を演じたジェフリー・ダンバーの事をずっとヴィンセント・スキャベリと間違えていた!
スキャベリは肺癌で亡くなっていた事も知らず。
口元の急激な下がり方似てませんか?
比べてみたら明らかにスキャベリの方が下がっていて禿げ上がり方などなかなか彼もあちら側の世界に入れそうな顔なんだけど笑顔が素敵だったのは覚えている。(←ちょっとフォローしてみた(^^;;)

ジョン・ハートが御茶ノ水博士を思い出させる役で出ていたが自信が持てなくてググった程顔も違って見えた。
髪型も凄く似せている。(^^;;
ジョン・ハートは今月末公開の「ウィンストンチャーチル」に出演予定だったけど病気の為降板したのは知らなかった。
残念。(;_;)


今作と「パシフィックリム」はなかなか手が出なかったのだけど想像してたより遥かに面白かった!
出てくるモンスターや異次元の造形物が凄く手が込んでいてギーガーとは一味違った独特の世界観は「パンズラビリンス」で魅せてくれた恐ろしくも美しいデル・トロワールドだった。
ヘルボーイのミューズのリズも自然発火するあの青い炎も美しいし何よりラストが良かった。
続編も観たくなる。
デル・トロ監督の独特の世界観を堪能できる作品だった。
2004年の映画なんだ!
10年以上前の映画に思えなかった。
続編の次の制作を模索中だった様だけど完全に出来なくなったとツイッターでコメントしたんですね。
とても残念。
デル・トロとパールマンが3に関わる事は完全になくなったそうでネトフリで違う監督で3を制作するらしいです。

でもまだ敷居が高くて「パシフィックリム」には行かれない。(ー ー;)
その前に続編の「ヘルボーイ/ゴールデンアーミー」行ってみようと思います。
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