堤幸彦監督、広末涼子、松田龍平主演。
大学時代に誠人と静流はひょんなことがきっかけで知り合う。
静流の複雑な境遇を知った誠人は、静流を招き入れ一緒に暮らす。
誠人の影響でカメラで写真を撮りまくる静流。
彼女の写真からはストレートな感情が表れていて、誠人はその才能に嫉妬する。
結果、二人は別れ、互いが一流のカメラマンになった時に再会しようと約束する。
大学を卒業し売れないカメラマンの誠人のもとにNYから静流の手紙が届く。
それはNYでの個展の案内状だった。
堤幸彦監督の独特の画面の切り方など絵的な部分は印象に残る。
前半部分の広末涼子と松田龍平の青春パートは何とも言えぬオシャレさと輝きに満ちている。
特に当時売れっ子だった広末涼子が、ファインダー越しに微笑んだりはにかんだりする様は
どんな凡庸なカメラマンが撮っても、それなりに成立するだろうというくらいに女神がかっている。
そして久々に若い頃の松田龍平を観たが、すっと整った顔立ちが印象に残った。
(最近「まほろ」で髭面ばっかり見てたので、ギャップがw)
正面から見ると、松田優作の面影も感じる・・・
後半は静流の行方を追うミステリーパート。
静流の写真を通し追体験していく見せかたもいい。
ただ結末の見せ方、演出は堤監督の悪いチープさが出てしまっているように感じる。
小池栄子が熱演(といっても若い頃なのでそんなにうまくない)が空回りしているように見えるし唐突感が否めない。
同じシナリオでも前半のテイストで通してくれれば良かったという感じ。