定石・リチャードカーティス。
豪華キャストが揃い踏み。
クリスマスの一夜を誰と過ごすのか、
多重に交差することはないものの、
それぞれの場所で
それぞれが抱えた悩みや思いが
クリスマスに集まる群像劇。
冒頭より9.11に言及。
被害者たちが最後に伝えたのは憎しみや復習ではなく、愛のメッセージだった。
そんな冒頭の強いセリフを
19人もの男女が、決して重すぎないタッチで教えてくれる優しさに包まれた映画。
恋人、夫婦、家族、友人、恋していた人、
向きや形や伝え方は多様にあれど、
無形の愛の尊さを感じることができます。
ローワンアトキンソンやビルナイといった
コメディリリーフも豊富で
演者が多くても消えない個性がアクセントになっています。
個人的には友人の新婦を好きになってしまった男の話が切なくて素敵だと感じました。
自分の想いを抑えつつ、
好きな人が幸せになることを
心から喜ばしく思うジレンマは
沁みるほどに共感でき、
最後のシーンのように
相手を傷つけず
少しでも幸せに花を添えられたら
気持ちは晴れるのかな…。
現実で考えれば相当気持ち悪い行動ですが、
そのあとのキーラナイトレイの行動も悪魔的。
あれで悔いなく前進できる男は強すぎる。