ぺんじん

椿三十郎のぺんじんのレビュー・感想・評価

椿三十郎(1962年製作の映画)
5.0
ひぇ〜、面白過ぎる!そして…仲代達矢…
いつにも増してワイルド浪人三船敏郎と真面目な侍たち、まだまだフレッシュな加山雄三、田中邦衛、平田昭彦らとの対比が絶妙に面白い!悪役も豪華だし、何と言っても『ターミネーター2』のT-1000のような面構えの仲代達矢!…いや、三船敏郎に親しみを感じている分なんだか辛い悪役…
時代劇としてはかなりコミカル。端役に過ぎない家老の奥さんや敵のはずの小林桂樹。それぞれが魅力的で物語をグイグイ動かしたり、逆に笑いで物語の悲壮感を和らげてくれる。
脚本がやはり素晴らしい。椿を使ったシーンも含めて、大胆な展開に非常に説得力があるんだよね。あと、三船敏郎の刀の抜き差しはいつ観ても素晴らしい…異常なスピード…
そして衝撃のラストシーン…「本当に良い刀は鞘に入っている」…その事を十分に分かっていながらも命のやり取りをしなければいけない哀しみ…最後は映画史上に残る衝撃!あぁ、仲代達矢!
ぺんじん

ぺんじん