このレビューはネタバレを含みます
60点
「悪魔の沼」から5年もかかった作品。
「悪魔のいけにえ」は到底越せないものの、
遊園地に迷い込む若者の話という一般ウケするような設定と、トビーフーパーにしか演出できないようないかがわしさが掛け合わさっていて、印象に残る作品であることは間違いないと思った。
怖いというよりも、いかがわしいというのが強いホラーは彼らしさが出ていていい。
だけど、どこか、デビュー作を超えることができない苦しさが伝わってくる作品だった。
ハロウィンの冒頭を真似していたのは、面白い。
主人公の少女がずっっと叫んでるのが頭から離れない。
そして、あのよく分からない怪物の気持ち悪さと、自分の奇怪な息子を展示会で見せ物にしてお金を稼ぐ父親。息子が人を殺めてしまったのをうまく誤魔化してあげる、父と息子の愛も垣間見れたけどなんとも不気味な家族で、すごく惨め。
母親は一体どんな人なんだろうと気になってしまった。
こういった何とも言えない家族の設定を思いつくのも、これまたすごいと感じた。
実際に事実に基づいていると思うと、想像を絶する恐怖を感じる。