シズヲ

続・荒野の1ドル銀貨のシズヲのレビュー・感想・評価

続・荒野の1ドル銀貨(1965年製作の映画)
3.5
これまた別に荒野の1ドル銀貨とは関係ないから笑う。視覚的な拘りを感じる作品。木屑が風に舞う町の風景を始めとして、カメラワークや見せ方で凝った場面がちらほら見受けられたのが印象的。話においても説明的な台詞が少なくて、演出等によって状況を伝えていたのが面白い。登場人物の心情を表情や音楽で訴えかけてたのも良い。

話の流れはなんとなくで大体掴めるけど、説明が少ない上で唐突に展開が進むので何処となくぼんやりとしている。ふわふわと話が進む感じは否めない。物語も全体的に薄味で、溜めに溜めた割に終盤の銃撃戦は無難に収まってる。それでもジェンマの小粋なカッコよさには引き込まれちゃうんだよな。花屋を始めとする脇役達もキャラが立っていてグッと来る。終盤のジェンマ復活のカタルシスもアツいし、その後のジェンマと娘の掛け合いも妙に好き。

うだうだ言いつつそれなりに楽しめる。正直トータルならもっと下の点数でもいいかなって思うんだけど、なんやかんやでジェンマのかっこよさで大目に見てしまう。
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