竜平

テルマ&ルイーズの竜平のレビュー・感想・評価

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)
3.8
親友同士の二人「テルマとルイーズ」の小旅行があれよあれよという間に逃避行へ、彼女らの運命やいかに、という話。ドタバタ的ロードムービー。

スーザン・サランドンとジーナ・デイヴィスがダブル主演。ちょい昔の映画で度々見かけるハーヴェイ・カイテルに、まだ駆け出しのべらぼうに若いブラピなんかも出演、てかブラピは今作が出世作らしい、ってのは完全に余談ね。とある騒動をキッカケに日常が急変、からの「もうどうにでもなれ」と言わんばかりの行動の数々。ストーリーこそブッ飛び気味ではあるものの、どこか肩身の狭い暮らしをしていた二人の女性が別世界に駆け出していく様ってのは、平凡な日常や抜け出そうにも抜け出せないような毎日を生きてる人にとってなんとも愉快で痛快なものに映るんじゃないかな。うん、見ていて非常に気持ちがいい。これは主人公の二人が女性であることも、当時としては意味合いが大きかったんだろうなと。で、コミカルに描かれてはいるものの、内容としては所々シリアス。待ち受ける結末にも「人生」というものを考えさせられたりして。不思議とパワーを貰える、そんな一本かなと。

テルマとルイーズ、この二人の性格とか、正反対とまではいかずともわりと逆方向だし考え方とかもいろいろ違うし、その仲に亀裂が入ってもおかしくないようなトラブルもたくさん起こるんだけど、それでもなんやかんやずっと行動を共にして、どこか支え合ってたりもして、これはここまで育んできた二人の関係性があるからなんだろうなと、これぞ親友だなと、なんか見ていてめちゃくちゃほっこりしちゃったってのはこっちの話。にしても、この頃の映画には飲酒運転の描写とかフツーに出てくるよねー。
竜平

竜平