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テルマ&ルイーズのsomalのレビュー・感想・評価

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)
4.5
午前十時の映画祭
劇場では初鑑賞。
初めてこの作品を観たとき、「なんてアメリカン・ニューシネマっぽいんだろう!」なんて思ったものですが、今では90年代のアメリカン・ニューシネマと呼ばれているそうですね。

日本では改正男女雇用機会均等法が施行され、ようやく深夜のコンビニ店員に女性が採用され始めた頃の作品。
作品の、自由で強い女性像はアメリカの象徴の様に当時は感じました。

解釈が別れるであろうラストは、自分はハッピーエンドと受け取っています。
彼女達が目指すメキシコ国境に、まさに壁が出来ようとしている現実にも考えるものがありました。

監督は80歳を越えた今もバリバリの現役。
何度も才能が枯れたと思わせながら、その都度、不死鳥の様に佳作を産み出すバイタリティーには自分もあやかりたいと思いました。
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