青二歳

少年猿飛佐助の青二歳のレビュー・感想・評価

少年猿飛佐助(1959年製作の映画)
4.3
1959年東映長編アニメ第二弾は少年忍者。猿飛佐助といえば自来也に並んで高い知名度。子供らに良いものを届けようとよく考えられていますねぇ。とりわけ敵役の"夜叉姫"というキャラクターが秀逸。少年忍者の活劇と伝奇ホラーが見事なエンタメ性!!

彩色が雅やか。無節操な動物擬人化は好みませんが、憎めない東映アニメーションの動物たち。安寿と厨子王とは異なりそこまで喋らないし。
クレジットに和楽とあったり、振付に日舞の花柳啓介とあってハテ?と思ったら…劇中の夜叉姫の踊りは実際の人間に振り付けてからアニメーション化したのか。すごいな。超こわい。これはちょっと日本舞踊家の方に踊ってみてほしい。またキャストも豪華で感心。時代劇役者揃ってます。

長編第二弾にして"白蛇伝"より見せ方が巧みに。初のシネスコアニメということもあり、戦後もなお高水準を保っていた日本映画のスキルが結実していますね。殿様と会うお城の中などの和室の見せ方なんて日本映画ですよ。うまいなぁ。
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