★第一部「ジークフリート」
フリッツ・ラング監督による超大作『ニーベルンゲン』二部作をイッキに鑑賞。（合計289分＝4時間49分）…ほぼ一日観ていた（笑）
第一部「ジークフリート」、第二部「クリームヒルトの復讐」から成り、オリジナル音楽付きで映像も綺麗だった。1924年の作品であり、とても95年前の映画とは思えない迫力！
この超大作がヒットしたから本作の次に『メトロポリス』を作ることができたらしい。
第一部だけで142分（2時間22分）だった。（第一部のVHSもあるが、90分前後の尺なので短縮版のはず。）
無声映画であり、ときどき文字説明文が入るが、基本的には人々の動きや風景から物語を察するドラマである。逆に、それが圧倒的な迫力で表現されている傑作となっている。
第一部「ジークフリート」では、強い男ジークフリートがドラゴンを殺し、その血を浴びたことから不死身になる。但し、ドラゴンの血を浴びる時、背中に張り付いた葉っぱが鍵となる。
ジークフリートは、国王ギュンターの妹クリームヒルトに求婚する。すると、国王からは、自分と女王ブリュンヒルトとの結婚を手助けしてくれれば、妹と結婚させる、と約束してもらう。
ただ、この女王ブリュンヒルトという女性、やたらと闘いが強い！
ジークフリートは自分を変えられる不思議な布らしき物を入手していたので、彼が透明人間となって国王の替わりに女王ブリュンヒルトとの闘い（投石、ジャンプ、槍投げ）に勝たせて国王の結婚手助けをする。
そして、ジークフリートは国王の妹クリームヒルトと結婚する。
女王ブリュンヒルトは、国王たちに嘘をついて、国王の側近ハ―ゲン・トロニエが狩りのドサクサまぎれのタイミングで、ジークフリートを殺害する。
クリームヒルトは復讐を決意する………。
この第一部、ジークフリートのドラゴンとの死闘シーンはどうやって撮影したのだろう？と思わせられる見事さだった。
また、ジークフリートとクリームヒルトの本当の愛も描かれていて、これが第二部に繋がるかたちで描かれている。
