🔸移動式遊園地の観覧車
🔸廃屋にクロスを敷いて
🔸365通の手紙
🔸認知症
🔸レイチェル・マクアダムスかわいい
▪️感想▪️
感動の物語とは聞いてましたが、自分にはあまりグッとこなかった、というのが正直なところです。
窓の外を見つめる御婦人の元に、同世代ぐらいのおじさんが訪れ、彼女のためにお話を読んでいき、その物語が描写されていきます。
その物語を読み聞かせする理由が、この映画の最大の感動ポイントであり、この2人の関係性と、その運命に幸せな気持ちになることは間違いないでしょう。
ある、男女の出会いから、別れ、そして再会の物語。
出会いは、移動式遊園地。ノアは、かわいいアリーに一目惚れ。ツレと観覧車に乗っているところに乱入し、デートに誘います。断られるも、彼は諦めず、徐々にアリーは心を開いていきます。
ここの告白の仕方は海外ぽくて好きです。
そしてある晩、彼は誰も住んでいない邸宅にアリーを誘い、そこで2人の初体験が。ここのレイチェル・マクアダムスの演技が素晴らしいですよね。
ノアはこの邸宅を綺麗にして、いつか一緒に住もうと約束するのでした。
そして彼らは付き合うも、アリーは裕福な家庭、ノアは片親で肉体労働者であるという貧富の差から、アリーの両親は彼のことをよく思っておらず、引き離そうとします。
彼女はニューヨークへ行くことになり、ノアは自分が彼女に相応しくないと突き放してしまい、別れの時がきます。
ノアはアリー宛に1年間毎日手紙を書きましたが、アリーの親に隠滅されていました。そんなことは梅雨知らず、アリーは彼と別れた後、イケメンの軍人にプロポーズされ、受け入れます。
ノアは彼女のことを忘れようとするも、あの邸宅を建て替えることで、彼女が戻ってきてくれるような気がし、黙々と建て替え作業に勤しむ。その情報は新聞に載り、アリーのもとに情報が届いたのでした。彼女は一度彼に会うことで、区切りをつけようと考えましたが、会ってしまうとやはり過去の愛が再熱し、2人はまた恋に落ちる。
アリーはいけないこととわかっていながら、プロポーズを受けた身であり、中途半端な関係にノアは不満を抱いていた。
そしてアリーの決断は、
ノアでした。
そして2人は幸せに暮らしましたとさ。
そのお話の続きがまさに、年老いた御婦人とおじさんなのです。
認知症で記憶がなかったアリーは、その物語が終わると、記憶がフラッシュバックし、2人は再び感動の再会をします。
しかし、アリーはまたすぐに記憶が薄れ、目の前にある最愛の夫を不審者と叫び倒す。
そして、最後、彼らは同じベットで2人仲良くゆっくりと息を引き取るのだった。
んー、綺麗な物語ですよねぇ。
でもなんで感動しなかったのか。
ライアン・ゴズリングということもあり、ララランドと比べて見てしまいました。
ララランドは、きみに読む物語を現代に落とし込んだような、似てる雰囲気を感じます。そう言った意味では、この作品は自分のなかで予定調和であったのは否めません。
認知症の奥さんの記憶を戻そうと努力する夫の愛は本当に素晴らしいのですが、
物語の最後で見事に奥さんが一瞬記憶を取り戻し、そして、病院で同じベッドで永遠の眠りにつくって、2人の人生ってどこまで小説のような運命なのだ、と思ったり。映画だから現実的ではないの分かってよねってことをぶつけられている、なんというか疎外感というか。
なんだけど、それほど2人の人生って綺麗に進んでいないし、ノアは手紙じゃなくて、追いかけて欲しかったし、アリーはプロポーズを受けた身でフラフラと会いに行って欲しくなかった。そんな気持ちが沸いてくるのです。