ボブおじさん

きみに読む物語のボブおじさんのレビュー・感想・評価

きみに読む物語(2004年製作の映画)
4.1
原作者のニコラス・スパークスはアメリカのベストセラー作家で18冊の長編小説を書いており、うち11作品は映画化された。本作は実話がベースで、モデルとなったのはスパークスの妻の祖父母だそうだ。

この作家どんな作風かと言うと言葉で説明するより、原作のニコラス・スパークスを今すぐクリックして過去作品のポスターを見てほしい。

ね!笑っちゃうでしょ(^^)
そんな作風です。

キリスト教、愛、悲劇、運命をテーマにした小説を得意とし、この映画でもど真ん中の純愛を描いている。

しかも純愛映画に欠かせない〝身分違いの恋〟〝逆らうことのできない親の命令〟〝不治の病〟〝記憶喪失〟のフルコース。最後にボタンのかけ違いによる〝すれ違い〟まで詰め込みよって!
つまりこれはハリウッド版の韓流ドラマであり、手練れの作者が〝ほな一丁泣かせてやりましょか〟と言う魂胆が見え見えなのだ。実にけしからん‼︎大人を舐めるな💢

そもそもアメリカ南部で、権威的な親と葛藤しつつ、許されぬ恋に身を灼くナーバスな若者は「エデンの東」でジェームズ・ディーンがとっくに演じとるわい‼︎

身分違いの恋なら「タイタニック」や「プリティ・ウーマン」「愛と青春の旅立ち」「ノッティングヒルの恋人」イヤイヤもっと遡れば「ローマの休日」見とらんのかい😤


と、ここまで茶化しておいて、誠に言いにくいのだが………


大号泣でした😅

アルツハイマー病で昔の記憶を失い、療養施設で暮らす初老の女性。彼女のもとにデュークと名乗る年配の男性が定期的に通っては、ある物語を彼女に読み聞かせる。それは1940年のこと。家族とひと夏を過ごすため、アメリカ南部の小さな町を訪れた、良家の17歳の子女アリーは、材木工場で働く好青年ノアと出会い、たちまち運命の恋に燃え上がる。けれども彼女の両親は2人の仲を認めず、彼らの運命は引き裂かれるはめになる。

当時はまだそれほど売れていなかったライアン・ゴズリングとレイチェル・マクアダムスによるフレッシュではつらつとした演技と、J・ガーナー&G・ローランズのベテラン名優コンビが放つ存在感という、新旧演技陣の名演で、映画をよりロマンチックに仕立てあげている。

原題は「THE NOTEBOOK」だが、今回は邦題に軍配!



2005年公開時に劇場で鑑賞した映画をDVDにて再視聴。