のび

のびの感想・レビュー

2016/09/22
きみに読む物語(2004年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます。

映画『きみに読む物語』は、純愛を貫いたひと組のカップルの生涯を描く。

本作は、愛するもの同士の永遠の結びつきを描く物語。人間は年齢を重ねて老いることは避けられないし、認知症にかかって何もかもを忘れてしまうことだってある。

でも、一瞬しか訪れないからこそ、ある意味での永遠の幸福と愛情というものは確実に存在し、本作はそれを描いている。

ラストシーンはひとつのファンタジーだが、こんなふうに愛情に満ちた人生の最期を迎えることができれば、その人生はたとえ認知症で多くの記憶を失っていたとしても、とても幸福であったのではないか。

若い頃に燃えるように抱いた純粋な愛情は年老いてもなお、そしてある意味では永遠に、どんなかたちであっても残り続ける。そんなことを感じさせる一本だ。