ニクガタナ

きみに読む物語のニクガタナのレビュー・感想・評価

きみに読む物語(2004年製作の映画)
3.5
執念に近い一途な愛の物語。泣く気満々で期待値上げすぎた。療養施設の老人二人の関係が最初から読めてしまって、驚きと感動を味わい損ねた感じ。そっち方向に全く期待してなかったが、主演の二人の廃屋での初体験と豪雨でビショ濡れからの情熱的な濡れ場が印象的な見せ場。ライアン・ゴズリングの言葉少なく普段あまり感情出さない感じが良かった。で、彼女の親に無理やり恋路を絶たれるや365日欠かさず手紙書いて送ってみたり、思い出の廃屋をかつて二人で話し合った通りに単身リフォームしてみたり、ストーカーとも違った莫大な労力をかけた足掻き様にやられる。こうゆう物語に大変弱い。執念が実を結び彼女との再会のきっかけになる「フォレスト・ガンプ」的展開も好き。ヒロインのレイチェル・マクアダムスは破顔する笑顔が愛くるしく可愛いけども、劇中も話題になってたがお金持ちのご令嬢があんなお天馬な感じに育つかね?もう少し気品感じられる女性に演じて欲しかった。ご老人たちのキャスティングがミスリード目的だとしてもなんだか納得いかない。読み聞かせの果て、ほんの刹那夫婦に戻ってやがてまた他人へと還る瞬間が大変に切ない。最後はやりすぎで蛇足な気がする。
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