KanaiSatoru

きみに読む物語のKanaiSatoruのレビュー・感想・評価

きみに読む物語(2004年製作の映画)
3.7
きみに読む物語を観ました

ある方に勧められての鑑賞
コロナ感染者数もまだ増えていて、外出を控えようと思うあなた、そんな日は映画を観ましょう

ストーリーは、家族とひと夏を過ごすためにノース・カロライナにやって来た良家のアリー(レイチェル・マクアダムス)17歳は、地元の貧乏青年ノア(ライアン・ゴズリング)と愛し合うようになるが、親の反対で2人は引き裂かれてしまう
引き裂かれた2人は、別の土地で人生を過ごすことになるが、2人の愛の炎は消えてしまうのか?
2人は再会できるのか?
2人の愛はどのような結末を迎えるのか? 
という内容で、この映画、ど直球の恋愛映画です
もう照れ臭くなるほど

映画は、観る人のその時の置かれた環境、ライフステージなどによって、感想がかわるものです
それを実感させられる映画ですね、これ

正直、若い頃に観たらもっとハマったかもしれません、いま観ると、いろんな視点で見てしまい、考えることもいろいろで、そんなアホな、という感想かな

いやもしかしたら、年老いた人ほど、過去の自分を思い出して涙するのかもしれません
どんな境遇、どんな年齢の人に刺さるのか、刺さった方は、ぜひ連絡ください、語りましょう

さて具体的な感想ですが、ここから少しネタバレ含むので読む方はご注意ください


人生、何があるかわかりません
毎日が選択の連続で、あーすれば良かった、こうすれば良かった、あの時、あーしておけばこんなことにならなかったかも、という後悔がたくさんあって、それが人生というものか、、、と思いました

彼らの分岐点は、彼女が町を去る時に追いかけなかったことでしょう
ニューヨークに一緒に行っていたら、違った人生になっていたと思います
ロン(後半に登場する彼氏)も傷つかなかったと思います
でも一方では、きっとニューヨークに行ってたら、2人は上手くいかなかったでしょう
彼らはまだ17歳やそこらで、2人で暮らすことは出来ない年齢だったし、大人になったからこそ、金銭的にも自律したからこそ、自分で自分の気持ちに正直に生きることができたので、あの年齢になって再会したから、2人は幸せになれたのでしょう

ただロンが不便で仕方ない
現実だったらとんでもないことです
一生恨まれるか、誰か死ぬ程の事件が起きますよ
そういう意味で、そんなアホなと思うのです、ロンが簡単に引き下がるわけありません
美談に仕上げていますが、自分が感情移入できなかっのたのはその点です

まあ映画ですから、多少なりともご都合主義でもよいですし、誇張するのもよいでし、泣かせようとする演出もありです
ただ自分は、変に真面目に観てしまったので、シラケてしまったというだけです

だってこんな恋愛あるわけないっしょ
若い頃の愛が80歳になって死ぬ瞬間まで変わらないなんて
むしろもっと違った愛の形があるでしょう
特に日本人なら、「感謝」という意味での愛の形をもう少し控えめに、多くを語らずに表現する方がグッとくるのではないかしら

最初からファンタジーとして観れば良かったな、という感想です
個人的には75点かな
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