ガブXスカイウォーカー

独立愚連隊西へのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

独立愚連隊西へ(1960年製作の映画)
3.6
《あらすじ》
北支戦線で玉砕した連隊の軍旗を捜索すべく、左文字少尉(加山雄三)率いる独立左文字隊が派遣された。この部隊、誤って戦死公報に名前が載って戦死扱いされた者たちで編成されているはみだし部隊である。数々の危機を乗り越えながら、左文字隊はようやく軍旗を確保するのだが…。

終始コミカルで人のあまり死なない異色戦争映画。最前線の軍のはみだし者たちが軍規を破りまくり、軍隊を、ひいては戦争をおちょくる。一見、戦争をコメディにして不謹慎と思えるが、そこには岡本喜八監督の戦争批判のメッセージが込められているのだ。
だが昨今の派手でテンション高いエンターティーメント大作に慣れてしまったせいか、僕にとって本作は盛り上りに欠け、乗れなかったと言うのが正直な感想。残念。

登場人物があまりに多過ぎて誰が誰だかわかりづらいが、東宝特撮ファンとしてはSF映画以外の平田昭彦、久保明、水野久美、中丸忠雄、天本英世などを観られたのは嬉しかった。