名称ジョン・フォードという看板。
昔は栄えていたタバコ・ロードという農地に住む貧しい農夫の物語、
ノスタルジックなポスターのように、
観る前は、
当然、牧歌的な哀愁に満ちたヒューマンな
作品を想像していまう。
確かに、映画の締め方は、そうなので、
観終わると、そんな感じが残らないでもないが、、
何というか、不思議な映画、、
とにかく、主役の農夫ジータをはじめ、
出てくる人物の「クセが凄い!」
喜劇調なのだが、どのシーンも
オーバーアクションで、破茶滅茶な割に
笑えないし、かと言って、味わい深くもない。
例えば、空腹のあまり、義理の息子の持っていたカブを家族みんなで強奪するシーン
あまりにもオーバーアクションに貧困の実感と、笑いも得ない奇妙なシーンになってしまった。
1番奇妙に映ったのが、末息子。
サイコパスにさえ見えて、怖い、、、
まあ、そんなヘンテコな感じも、ラストの
ヒューマンな部分と情緒的なカメラワークで、
どうにかこうにか、まとめた!って
感じ。
この終わり方が、ハッピーエンドと完全に
言えないところもミソ。
この先が、決して薔薇色ではないという
温かいけど、
どこがで突っぱねている描き方は面白いと思った。
アメリカ人に限ったことではないが、
開拓の歴史もあるだけに、土地への執着は
強いのかもしれない。
今、まさに行われている大統領選の
青と赤がはっきり分かれた全米地図。
オラが村、オラが土地、オラが州への
思いは、日本人以上なのかもしれないね