なおひろ

オー・ブラザー!のなおひろのネタバレレビュー・内容・結末

オー・ブラザー!(2000年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

ロジャー・ディーキンスさんが撮影ということでライティングやレイアウトを中心に観てましたが、計算されたレイアウトとライティングに息を呑むばかりでした。シーンの感情を強調し緊迫感を与えるライトが中でも印象的で、敵のサングラスに映る炎や暗闇で稲妻が光るときだけ見えるシルエットが場の緊迫感を更に強めている感じがしました。
色味についてポストエフェクトで彩度を下げ暖色気味に調整された統一感のあるショットが多く、カントリーでレトロな雰囲気を演出するのに素晴らしい効果だと思いました。

ストーリーについては人種差別的要素を含む為あまり正直良い印象ではありませんでした。しかしながら、三人が旅路を進む中、様々な出会いをして物語が展開するという短編集の様なテンポの良いストーリー展開は心地よいと感じました。

自分自身不勉強なため、何度か見直して、映画を通して本当に伝えたかったことは何なのか、主人公に必要なものは何だったのかを探っていきたいと思います。