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ゆきゆきて、神軍のmasaのレビュー・感想・評価

ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)
4.1
ずっと観たかった、日本ドキュメンタリー映画の金字塔。
やっと観れた。しかも劇場で。

奥崎謙三の圧倒的な物凄い熱量。やってることメチャクチャなんだけど、この人もしかして正しいんじゃないかと錯覚?してしまいそう。正に真のダークヒーローか。
奥には戦争のおそろしさ、生々しさを伝える反戦作品でもある。
非常に面白いドキュメンタリーだ。

しかし、相当な覚悟がないとこんな作品撮れないでしょう。監督凄い。

ドキュメンタリー映画監督の原一男が、過激な手段で戦争責任を追及し続けるアナーキスト・奥崎謙三の活動を追った傑作ドキュメンタリー。
神戸市で妻とバッテリー商を営む奥崎謙三は、自らを「神軍平等兵」と名乗り、「神軍」の旗たなびく車に乗って日本列島を疾駆する。
ある日、自身がかつて所属していた独立工兵第36連隊で、終戦後23日も経ってから敵前逃亡の罪で2人の兵士が処刑されていたことを知った奥崎は、その遺族らとともに真相究明に乗り出す。
時には暴力も辞さない奥崎の執拗な追及により、元兵士たちの口から事件の驚くべき真実と戦争の実態が明かされていき…

ホントによく作られた、面白いドキュメンタリー映画って、劇映画の2倍も3倍も面白いと思う。この作品とか正にそう。

監督の舞台挨拶付きで観賞。監督が話し出したら止まらないタイプで、面白い話いっぱいしてくれて楽しかったです。奥崎謙三とのエピソードも興味深く。
これだから映画はやめられない。
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