「おとさん、おとさん」
と頼られる鉄道員。地域のレールを管理する。
娘が死んでも泣かない、感情を露わにしない、仕事人。
そこに、亡き妻そっくりの娘が現れる。
人形に重なる赤色が繰り返し使われる。
赤 = 抵抗の象徴、炎のエネルギー、そして血の色。
やがて、せんちゃんに後を継ぐ。
「このポンコツに引導を渡してやるか」
そう言う顔は笑顔。乙松も憑依したかのように映る。。。
映画は、淡々と進む。
哀しみにしろ、喜びにしろ、強く迫ってくるものがない。
なぜここまで高評価なのか。
1人1人の働いてきた姿に重なる。
誰にも思い出の人はいる。
その上で、列車を止める姿まで観てみたい。