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鉄道員(ぽっぽや)のOtunのレビュー・感想・評価

鉄道員(ぽっぽや)(1999年製作の映画)
4.1
何度かこちらのレビューで紹介している後輩と先日また映画談義をしていたところ、高倉健のNo.1映画は何か?、みたいな話題になりました。
んー、そこまで観てないけども、私は『夜叉』『幸福の黄色いハンカチ』あたりかな、と。
すると、彼。
「ボクぁ、幸福の黄色いハンケチは嫌いです。Otunさん、いいですか?主人公の男は、流産した恋人に優しい言葉も掛けず、むしろなじり、一人やけ酒を飲み、挙げ句チンピラとケンカして死なせてしまうんですよ。そのクセ出所したので、もし許してくれんならハンケーチ掲げろとか、ボクぁ納得いきません!」と、なかなかの熱量で私に言いました。
まぁ、確かに言われてみればそーかもしれんが一先ず落ち着きなさいよ若人。
じゃ、お前のNo.1は何なの、と改めて聞いたところ、今作の名前が挙がりました。そんな流れでの、再見。初レビュー『鉄道員(ぽっぽや)』。

うん。やっぱ、健さんですよ。ですよね。
悲しみを言葉に出さず、間合いで。ね。背で泣く、つーのかしら。いいわぁ。雪国がまた似合う。
あ、健さんと言えば、志村のけんさんもいいですよね。筑豊から出稼ぎに来て、現状にやりきれず飲んで暴れた後、食堂の女将さんにお酒を出してもらって、またやりきれなくてうつむいてるけんさんの佇まい。たまらん。

久しぶりの再見でしたが、確かに胸打たれた。
減点要素があるとしたら、現在のシーンから回想のシーンへ行く時の唐突感と言うか。頻度も高いのですが、回想へ自然に行ってくれないと言いますか、観てて気持ちが分断される。あと、これはしょうがないけど、キャストの回想での年齢w。

そして、皆さま言われるヒロスエさんのマジで恋する五秒前芝居。
ここは、うん。いつ観ても残念。自意識が、、、。
でも、まぁ、泣きましたけどね。ほほほ。
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