非情にあり。
小野田少尉帰国に端を発して製作されたであろう作品。小野田氏の会見映像が流されスタートし、時折そういった当時の映像を交えながら展開していくのだがナレーション込みのドキュメンタリーではなく、アクションのような描写ありのスパイ映画だった。タイトルにあるようなルバング島は関係なく陸軍中野学校は描かれている。しかしながら役者は揃っていて本作で同列に扱われている千葉真一、若林豪、夏八木勲らの中では千葉真一のインパクトが強いためか後はそこまでパッとしないのが惜しい。唯一同等の印象を残していた菅原文太がいなくなってからはまたいつもの佐藤純彌の悪いところが出ていたようにも思う。前半はなかなか好きであの感じで進行していって欲しかった。
菅原文太の発する言葉は上官としての立場上、当時の考えとしては非常に危険ではないかと思った。
千葉真一の足を振り上げての登場シーンには笑ったな。
