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クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦のimurimuriのレビュー・感想・評価

4.9
クレしん映画ザベスト
文句なしのNo. 1

人工知能への注目ぶりが加速してる昨今ですが、実はこの映画も広い意味では人工知能モノと言えなくもない

人工知能モノやロボットモノはアニメ映画では泣ける作品が多い(例えばイヴの時間とか鉄人兵団とか)印象だけど、このブタのヒヅメも例に漏れずズタズタに泣かせにくる作品
そして、個人的には今まで見たなかでも一番美しく完璧な終盤のカタルシスを見せてくれた映画だったと思う

初めて見たときも、子どもながらにやべぇ映画だと感じて鳥肌が立ちまくりだったのを覚えてる

もちろんギャグもキレキレで申し分ないし、敵キャラ含めゲストキャラ全員に魅力があるし、アクションもかなり凝っていて見応えがある。みさえが随所で活躍するのも注目ポイント

中盤ではカスカベ防衛隊も大活躍するし、野原一家とカスカベ防衛隊のバランスも絶妙で、スタンドバイミーばりの青春映画の趣さえ感じられる

シャズナの主題歌もグッジョブ

原恵一の監督したクレしん映画は夜に話を展開させることが多いが、やはりこの作品もそうなっている。
とりわけ彼は「子どもたちの過ごす夜」をとても儚げに、切なく、かつ美しく印象的に描く名手だと個人的には思ってるんだけど、この作品も夜のシーンの秀逸さが遺憾なく発揮されている。とにかく印象的な夜のシーンが多いので、是非注目してみてほしい。

そして、とにかく何と言っても、ぶりぶりざえもんは本当に救いのヒーローだった、これに尽きる


クレしんザベストであると同時に原恵一ザベストでもある神作
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