肉鹿

デビルズ・バックボーンの肉鹿のレビュー・感想・評価

デビルズ・バックボーン(2001年製作の映画)
3.6
1939年、内戦下のスペイン。孤児院に預けられた少年に降り掛かる新人いびり。さまざまな嫌がらせと共に行方不明になった少年の幽霊も現れて———製作アルモドバル × 監督デルトロで贈るゴシックロマンス。

大好物のふたりが協力してて観る前の期待値すごかった(実際はアルモドバルは内容には一切口出しせず自由に作れる環境と資金を提供しただけみたい、篤志家ですね🤤)

なので内容はデルトロ色が色濃く、ジャケ写やタイトルから連想する単純なホラーとはかけ離れた子どもたちの成長を見守るあったかい復讐物語になってました。雰囲気的には「クリムゾンピーク」に近い気がする🤔

幽霊はいちおう出てくるけど怖さはなく、大人たちのきなくさい人間関係の方がよっぽど怖い!!!
その描き方も上手くて、戦争によって夢も希望も失ったのか大人たちの方がよっぽど世界が狭いように描かれてるのが印象的。
無知な子どもたちの方が希望に満ち溢れてて、特に少年が年上女性に恋する瞳が甘酸っぱくてかわいくて癒されてました🤤
彼の顔が子供から大人に変化する様子も見どころ!

今作は気持ち悪い描写は控えめだけど、それでも赤ちゃん漬けのラム酒なんていう眉を顰めたくなる代物は登場します。
監督がパリで実際に見たものを再現したというけど、、絶対に飲みたくない🤮
その漬けられてる赤ちゃんの魂が物語に絡んでくるかと思ったらただの小道具でしかなかったのも衝撃的😂
肉鹿

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