内戦中のスペイン。孤児院に連れてこられたカルロス。彼は少年の幽霊を見るようになり…
デル・トロ監督の初期の頃の作品。
この頃から監督らしさが垣間見える。
劇中描かれる内戦の感じは「パンズ・ラビリンス」だし、幽霊描写は「クリムゾン・ピーク」っぽいです。
気に入ったのは幽霊描写かな。
怖がらせる為に幽霊が出てくるのではなくて、話を進ませる為に幽霊が出てくるといった感じです。
基本的には内戦の暗い雰囲気が漂いますが、幽霊が出てくるシーンはどこかファンタジー作品のようでした。
その辺他のホラー映画と差別化出来ていて良かったです。
ただ監督の作品の中では、好きじゃない方の作品です。
全体的に薄味というか、他の作品と比べてインパクトが弱かった気がしました。
ホラー映画なのに、あまり怖さを感じなかったのもマイナスかな。
でもデル・トロ監督らしさは感じられたので、デル・トロ監督の作品が好きな人は見て損はないですよ!