おとなのみほん

ホーリー・マウンテンのおとなのみほんのレビュー・感想・評価

ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)
5.0
誰が、映画で人類を変えようなんて本気で思うだろう?
ホドロフスキーに、一切の迷いは無い。彼は本気で映画により人類を変えようとしていた。


良く言えば掲示、悪く言えば洗脳。
映画とはどのような発信アートであるべきか。この価値観や映像アート、メタファー、表現の好みにより、好き嫌いはあるだろうけど、挑戦的なホドロフスキームービーは個人的にとても好き。評価は大きく二分するだろうけど、私は発信方向も割と好き。


目で見えるものより、心の目を信じなさい。心は真珠のようにありなさい。欲の中の傲りに気付きなさい。
このメッセージ達に説明は無い。スタンリー・キューブリックの2001年宇宙の旅のような観客席の感性へ語り掛ける造りでもある。
タロットカード、ミケランジェロの彫刻、先進的なコラボレーションアート。星の指す意味、守護星。
俳優をつかわない挑戦。

観て居てもかなり分かる部分はあるけどあまりにも難解なので、答え合わせと新たな角度からの切り込みを知識にすることでレフン映画や他難解映画読解の助けにもなると思うので本編鑑賞後はホドロフスキー本人による解説オーディオコメンタリーも必見。

唯一無二の世界観を持つホドロフスキー。素晴らしいにも程があるよ!