イギリスとオーストラリアの黒歴史の話だが、有休を取ってでもオーストラリアの当事者の力になるために現地へ向かうという主人公に対する職場の対応…日本では急にこうはならないだろうなあと感心する
闇があれば光もある
現地に拠点もでき、孤児のルーツ探しに奮闘するが、「過去を掘り起こす」ことに対する思わぬ勢力の抵抗にも遭い、母であり妻でありという自分の家族関係のゆらぎも含め、いろいろと難航
史実ゆえにそんなに破天荒な展開はないのですが、強く優しく、けれども優しすぎるがゆえにもろく、それでも誠実に思いを行動に移していく主人公に頭が下がる佳作でした