あっくん

オレンジと太陽のあっくんのレビュー・感想・評価

オレンジと太陽(2010年製作の映画)
4.8
もっと多くの人に知って欲しい実話…再鑑賞+追加レビューです。

世界は広く、まだまだ知らない事ばかり…(-。-;)この映画でまた一つ知りました。

児童移民…それはイギリス政府、オーストラリア政府の黒歴史であり、施設(貧困家族や孤児)にいる子供達を家族にも知らされずに名前を変え、子供達だけで強制移民させたという組織的に行った政策…(日本でいうと拉致だと思って下さい…)。
そして、オーストラリア等に向かわせて虐待に似た強制労働をさせられていた❗Σ(゜Д゜)

しかも、1600年代から1900年代後半の約350年間続けられていて、政府からの本格的な謝罪が2009年とごく最近❗❗
児童移民の数はなんと13万人❗
信じられない実話であり、酷すぎです❗怒りしか感じません❗(# ゜Д゜)

そんな実態を暴き、人生を見失った児童移民体験者を救いに導き、原作の印税を基金にして、今も児童移民の被害者達の支援と家族探しをしているソーシャルワーカーのマーガレット・ハンフリーズ夫妻に、自分自身も福祉関係者として感服と敬意を表します❗(゜◇゜)ゞ

ラストに児童移民に関わり、マーガレットを恐れる神父達に放った名言があります。
「私が目障りのようね。私が恐ろしい?恐れる事はないわ。皆さん大人だもの。」
凄くグッときたお言葉でした…
(´・ω・`)

マーガレット役を演じたエミリー・ワトソンさん(「やさしい本泥棒」「戦火の馬」等々がオススメ❗)が相変わらず素晴らしい演技で良かったです❗(o≧▽゜)o
他にもデヴィット・ウェハム(ライオン、300)、ヒューゴ・ウィーヴィング(ロードオブザリング、ハクソーリッジ)とオーストラリア出身俳優が集結❗
監督もケン・ローチ監督の息子さん、ジムローチ初監督作品❗

そしてエンディング近くの実際の映像で子供達が笑顔を観て…何も言葉が言えなく、ただ心が痛みました…( TДT)

心の闇と傷に光と希望を与えた作品…ぜひとも見て頂けたらと思います…(o≧▽゜)o
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