氷雨水葵

サイレントヒルの氷雨水葵のレビュー・感想・評価

サイレントヒル(2006年製作の映画)
4.2
2022年リライト117本目

ハロウィンにハロウィンを観るために、まずはdbdキラー元ネタ作品を観る特集④

◆あらすじ
ローズ(ラダ・ミッチェル)の娘シャロン(ジョデル・フェルランド)は、毎夜夢にうなされ’’サイレントヒル’’という言葉を繰り返していた。

ローズはサイレントヒルという街が実在することを知り、シャロンを連れて現地へ向かう。しかし、車が事故に遭い、シャロンは姿を消してしまう。

なんとかサイレントヒルにたどり着いたローズだったが、そこは今でも地下火災が続き、灰降りしきる静寂に包まれたゴーストタウンだった―――。

◆感想
以前、私の地元で雪が降ったとき、めったに雪降る場所じゃないので「外がサイレントヒルみたいになってる」と思った、でおなじみの本作。dbdではシェリル・メイソンと三角様が実装されています。

内容は次作『リベレーション』のほうが好き(三角様が救世主だから)なので、本作はポスタービジュアルがお気に入り。サイレントヒルに向かうローズと看板が印象的で、本編でも登場するワンシーン。
ゲーム『サイレントヒル』を基に製作されているわけですが、あれは主人公男性だった気がします。(次作『リベレーション』ではクリストファーが名前を変えた設定でハリー・メイソンとして登場)
灰降る街サイレントヒルが美しいのはいいけれど、ゲームを知らない初見勢は現実と別世界の区別つかないだろ!?なんとなくサビてるなぁくらいしか思わないのでは…(CG最高でした)。ローズと夫クリストファーが別々の世界にいるのは分かると思うが。とはいえ、私もそこまでゲームやり込んだ訳ではないので、正直思い入れはありません!ただただ三角様の筋骨隆々なボディが見たかった。闇がやってくる前のサイレン鳴るの好き。『パージ』でパージが始まるときのサイレンに似てる。あのサイレン(サイレントヒルの)鳴るとドキッとしますね~あああ闇がやってくる、三角様がやってくる、とテンション上がります。にしても、出てくるクリーチャーたちは強烈なビジュアル・・・光に反応するナースたちはめっちゃセクシーだったのに、差がありすぎでは(笑)てか、ナースの吐息エロすぎっ!胸元もセクシーで、顔面については何も言うまいがとにかくエロい!ナースは『リベレーション』にも登場しましたが、確か光ではなく音に反応してたはず。

クリーチャーたちもそうですが、闇が来る瞬間に床や壁のサビがふわ~って剥がれる演出好き。もちろんCGですが、違和感なくヌルヌルに仕上がっていたと思います。こういうサビサビした建物というか、汚れた感じがたまらなく好き。本作だけじゃなく、ほかの作品を見ても、dbdのマップは忠実に再現されていることが分かります。「多分ここらへんに発電機あるわ」と思わずにはいられないです(笑)

ローリー・ホールデン演じるシビルいいキャラクターだったのに、あんな死に方ないよな…。恐るべき狂信者たち。そりゃ火あぶりにされたアレッサもブチ切れよ。ダークアレッサが思った以上にいい子で安心。とはいえ、ローズのなかに入ってしまったので、結局ローズは向こう側から戻って来れませんでした。ローズとシャロンの帰りを待っているクリストファーと、確かに自分の家のはずなのに霧がかっている世界にいるローズとシャロン、この3者の結末が切ない。一応、次作の『リベレーション』ではヘザーとしてシャロンが登場するので、これはシャロンが助かったってことでいいよね、いいよね!?

ゲームベースとはいえ、実写化された独特な世界観に見入ってしまいます。キャラクターやクリーチャー云々よりも、死の灰降るサイレントヒルの街が美しい。外界から遮断され静まり返った雰囲気も好きで、それとは対照的な裏世界のアンダーグラウンドな雰囲気も良い。ゲームの実写化としては良作だと思います。
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