白

沈黙の白のレビュー・感想・評価

沈黙(1962年製作の映画)
4.0
自己の内面に固着した何かを忘却せんとするかのように湧き出す欲望、或いはバッハの響きによって異邦人は外部と共振していく。しかしそれらは何の慰めにも解決にも繋がることなく、生きることのコンプレックスに身は悶える。そして限りない運命の力の顕現を前に精神主義は抗いようもなく屈してしまう。
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