デイジーベル

ニューヨーク1997のデイジーベルのレビュー・感想・評価

ニューヨーク1997(1981年製作の映画)
3.8
みんな大好きジョンカーペンター監督作品【80年代SF作品の傑作】

◯ストーリー◯
マンハッタン島がまるごと刑務所と化した近未来。不時着した大統領救出のため、元特殊部隊隊員(現在犯罪者)のスネークに白羽の矢が立つ。果たして24時間のタイムリミット内にスネークは大統領を救えるのか…

◯前置き◯
_(┐「ε:)_ 今回は、この作品の魅力を少しでも知って欲しいと思い(未鑑賞の人、魅力を感じなかった人には特に)、独断と偏見に満ちたポイントレビューとします。(魅力の一端の紹介ともいえる)

●ブレードランナーより先●
「ブレードランナー」以前に、この(パンキッシュでダークな未来)世界観を構築した先駆けであり、パイオニア的な作品と言える。(何故か目立たない存在の作品だが)

●マッドマックス2よりちょい先●
「マッドマックス2」と双璧をなすであろう、荒廃した近未来感にパンク風なファッション(しかもこちらはユーモア的意味で面白い)

●作曲・演奏も出来る監督●
作品を彩る80年代を感じるエレクトロな楽曲は全てカーペンター作曲&演奏だ。(他にも作曲している監督はいるが)※しかもカッコイイのだ!

●ここが面白い●
意味ありげな女性が登場し、2人で話している最中にイキナリ地下の住民(もはやゾンビだ)に襲われて″それっきり″になる女性。(後半にはきっと「もう出てこないんかい!」と突っ込みたくなる事でしょう)

●ハリウッドに無い魅力●
″釘バット″と″バケツの蓋″を手にリングで戦う、腹に蛇を背負う男!こんなの絶対にハリウッド映画じゃ撮れない!(撮らないとも言える)

●スネーク🐍がイイ●
眼帯、白黒の迷彩パンツ、腹に蛇の入墨、そしてみんなが知ってる(死んだって聞いてる)有名人。多くを語らず、語るときは囁くように語る。※思ってたより背が低いのは気にしないでくれ。(なんともロックでクールなイカス主人公だ)

●ラストシーンがイイ●
ラストシーンは最高にクールで(痛快だ)素晴らしい。(同じ潜入〜脱出系の「ランボー怒りの脱出」と比べても″痛快さ″では圧倒的だ)台詞なんて″野暮″なモノは要らないのだ。(それで充分に伝わるモノがある)流れるジャズも最高にクールだ。


【雑記】
ちなみにリュックベッソン製作の「ロックアウト」(2012年公開)はこの作品の盗用疑惑で訴えられ、5100万円のお支払。
コナミの「メタルギアソリッド」も同じく盗用疑惑がかかったが、″小島秀夫″に対してカーペンター監督が「彼はいい奴だから」とゆう理由で訴えを阻止したらしい。