どーもキューブ

ニューヨーク1997のどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

ニューヨーク1997(1981年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

カーペンターの未来西部劇1997



1981年 
音楽、脚本監督ジョンカーペンター。



ホラー界、いやアメリカ映画界で確固たる作風でファンを獲得してきたジョンカーペンター。

そんなお気に入りジョンカーペンター作品の見てない作品を見てみようシリーズ。通称「いまさらだが見てみよう」シリーズ。
昨年ぐらいからお気に入り監督、俳優の見てないのを見ようがずーっと継続中。

今回はジョンカーペンター組俳優、カートラッセル眼帯出演「ニューヨーク1997」

お気に入り監督、ジョンカーペンターおさらい。

ジョンカーペンターの「リオブラボー」リメイク現代版「要塞警察」超レアビデオでやっと見れた思い出でなんか西部劇?とも思った。

ホラーアイコン、ブギーマンを創造した素晴らしき殺人者映画「ハロウィン」美しきジェイミーリーカーティスを迎え2019年リメイク作品劇場公開。

ジョンカーペンター版成人恋成長「ET」映画「スターマン」宇宙人ヒューマニズムラブロードムービー。

最高傑作たる風格。悪魔、あの建物で。作ってます映画「パラダイム」

こちらも秘かな和製独自ファンタジスタ作品「ゴーストハンターズ」

グラサンかけると目ギョロだらけリマスター再上映「ゼイリブ」

宇宙に行けばバンバイア。やっぱり閉じこめる西部劇風な「ゴーストオブマーズ」劇場鑑賞。

本作の続編、実は初カーペンター劇場鑑賞の「エスケープフロムLA」結構面白かった記憶。パンフレット購入。

本作も自由の女神が崩れ、ビデオジャケットは何度も見ていたし、続編見たしの感じだが、なんだか見なかった作品。

今や「スタジオカナル」レーベル1000円ユニバーサルDVDでゲットした1枚棚から掴んで鑑賞してみた。



うわあチープだけどお、
独特だけどお、
スパスパ進むし、
あまりねじれず敵も素直で、大人しめで、凶暴凶悪じゃないけどお、。

カーペンターの世界観は素晴らしかった。未来の囚人島マンハッタンを最小限美術、セットで魅せていた。

パニャパニャしたカーペンター自ら作った音楽。これに憧れてる映画監督多い。

元優秀軍人で一匹狼。眼帯スネークにカートラッセル。カートラッセル曰くかなりのお気に入りキャラクターらしい。
一匹狼、はぐれ者にひかれたと特典映像で言う。

物語は、マンハッタン囚人島に落っこちた大統領、ドナルドプレザンスを助ける任務。マンハッタン島には、凶悪囚人がいっぱい。さあどうなるニューヨーク1997みたいか感じ。

豪華出演者の数々にびっくり。マカロニウエスタンの悪からイヤリングまぶしいリーバンクリフ。本作所長兼ボス役。

途中でこの経過を伝えあう感じってなんか他のハリウッド映画でもよくある展開だよなあと見ながらしみじみ思う。
「今の状況は?プリスキン?(応答せよ?)」みたいな流れ。西部劇でもあったのかな?

アーネストボーグナインがニカニカした笑顔タクシードライバーに扮してお助け役に扮していました。

大統領ドナルドプレザンスが貼り付けになるのだが、まあ太めでびっくり。「刑事コロンボ」の「別れのワイン」(1973。本作から8年後)の時とおおちがい。

スネークの右腕になってるかなってないのかの役にハーリーディーンスタントン。小言多き弱きな物知りのような役。

そしてハーリーのジョーカノ役、胸元強調衣装で魅せて、寒いと緑ジャケットで隠すエイドリアンバーボー。なんとカーペンターの奥様でいらっしゃいました(のち離婚)ジャッキーの「キャノンボール」にセクシードライバー役で出演していたよなあ。ピタリスーツに胸を魅せる攻撃。

主役のカートラッセルも嚙みつきながらも、かなり素直に「スネークと呼べ」と呼び名のみこだわりがあるだけというスネーク。任務忠実にマンハッタン島を巡る。

敵も凶暴でもなんでもない、騒いでるぐらいで、んでいざという時も小競り合いみたいな感じ。まあそれが本作の魅力。
まあぶっちゃけるとやっぱりカーペンターって変わった「西部劇」に見えた。未来雰囲気の話の作りは、西部劇という感じがした。

なんか一番お金かかってるのがドナルドプレザンスが乗った「ポット」といわる脱出機械。赤い卵のような機械が唯一製作費つぎこんでそう。

ラスト付近には、恒例の「リング」が出てきてカーペンター肉弾戦好きシリーズが出てくる。思わず出たあと叫んだ。「ゼイリブ」でもあった展開。
プロレス好き?
ジョンフォード好き?
ジョンウェイン好き?

なんだかんだだが、本作の野心的な作風、新しい物を撮りたいという心意気は、舞台やら装置やら俳優チョイスやらに表れ面白かったのは確か。

新たな未来物を最小限にとどめたカーペンター娯楽作。というより野心的冒険作に見えた。

カーペンターのシンセ音
がらんとしたニューヨーク、マンハッタン囚人島
おかしな囚人群
豪華俳優の絡み
見所あり。



さて
カーペンターの野心作品
未来西部劇1997

ぜひ!


追記
次回カーペンター「ザ・フォグ」をお送りします。「クリスティーン」もみたい。「ザシンガー」もねえ、キンレコの廉価発売の時買えばよかった。世紀の大失敗作、CG巨額費用(ほか巨額CG作問題バーホーベンの「インビジブル」とか、「スパイダーマン3」とかとかあり)、見た目ムムムCGといわれてる「透明人間」も見てみたい。
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