超空間コベ

狼の超空間コベのレビュー・感想・評価

(1955年製作の映画)
4.0
怪獣映画かと思ったよね?OP。
誰が聴いても伊福部サウンド。☆

「強盗でもやりませんか」

ブラック企業の保険会社で
営業成績不振の勧誘員5人。
どうしても金が要る彼らは、
郵便局の現金輸送車を襲う。

殿山泰司の日本刀が唸る!
浜村純の猟銃が吼える!
…なんて事はなく、(笑)

「言う通りにして下さい」
「窮屈でしょうが暫く辛抱して下さい」
「長い間すいませんでした」
「お疲れだったでしょう」
「お察し願います」
「すいませんでした」

…と、電車賃まで渡して輸送車の
局員に詫び倒す腰の低さ。☆
猟銃には弾も入ってないし。

盗難車で逃走するんだけど、
5人のうちの4人が車酔いでゲロ。
…って、え?殿山さん、あんた
運転手やんけ!(笑)

トランクに詰め込まれてた局員の
3人がケロッとしてたのも可笑しい。

車内を埋め尽くすほどの
札束を想像してたんだけど…
たったあれだけでイイの?
現在と貨幣価値が違うのは
解るんだけど、スカッとしないなぁ!

苦労して奪った金の使い方も、
「それでイイのか!?」
って感じだし。特に殿山さん(笑)

今回の乙羽さんは、薄幸の母。
息子ちゃん役は『どぶ』に続いての
松山省二。
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を
何となく思い出す。

観終わってみると、どうも
納得いかず煮え切らない感じ
なんだけど、そこら辺も狙いの
ひとつなんだろうね。
超空間コベ

超空間コベ