りっく

大列車作戦のりっくのレビュー・感想・評価

大列車作戦(1964年製作の映画)
5.0
絵画をドイツまで恙無く運んでいるように見せかけるという太い主軸を、ど迫力の蒸気機関車がパワフルに走り抜けるという物語の太い幹。鉄の塊が汽笛を鳴らして走り抜ける画の力強さと横移動の心地よさと、時折挟みこまれる縦構図のアクションが素晴らしい。

そこに一難去ってまた一難降りかかり続けるというスリリングな展開、ドイツ支配下のフランスに味方が雪崩れ込んでくるであろうというカウントダウン要素、敵味方それぞれの組織の人間としての苦悩と虚無感、そして男と男の一対一の闘争と、機関車が疾走すればするだけ面白さが雪だるま式に加速し大きくなっていくというエンターテイメントの極みのような映画。
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