ROY

霊魂の不滅のROYのレビュー・感想・評価

霊魂の不滅(1920年製作の映画)
4.0
二重露光を多用したシェストレムの心理表現劇

■INTRODUCTION
アル中のダヴィッドは、年の最後に死んだ罪人は、死者の魂を集める馬車の馭者になるという「幻の馬車」伝説を知るが…。フラッシュバックや二重露光など、革新的技術を用いた幻想的な映像美に魅せられる。ベルイマンに多大な影響を与えた巨匠・シェストレムによる、世界的評価も高い傑作。(シネマヴェーラ渋谷)

■ABOUT
大晦日の夜、酒に酔った浮浪者ダービッドは口論がもとで殴られ、瀕死の状態に陥ってしまう。彼を連れ去ろうと死神が現れるが、彼の更生を助けてきた救世軍の女性が、神に祈り始めるのだった。 無声時代とは思えないほど高度な合成画面の技術で、死神や霊魂が人間界をさまようシーンの神秘的な表現に驚かされる。神秘主義と評されるスウェーデン映画の存在を一躍世界に知らしめたシェーストレムの傑作。(MAU M&L)

■NOTES
映画『シャイニング』でドアを斧で破り、妻子の様子を見るシーンは本作のオマージュ。

■COMMENTS
『Senses of Cinema』の記事を抄訳してみました。(https://note.com/roy1999/n/n5c617c54f97b)
ROY

ROY