巨万の利益を生む製薬会社にはその利益にあやかろうとする輩が吸い付いてくる。
世の中に蠢く不正分子を明るみにし正そうと正義を振りかざすだけの余りにもストレート過ぎるやり方は結局は敵を作り、いずれ身を危険に晒す事になる。関わる人や組織が多いほど、計算高く我慢しながらいかないと上手くいかない事が多い。
自分の想いと行動のバランスを保つのは容易ではなく、それ相応の経験や知見が必要なのだが、特に若い人には周りにアドバイスやヒントを与えてくれる人が存在するかどうかは問題解決の上でとても重要な要素になる。
この作品は早い段階で大きな転換を迎える。なんとも理不尽であっけない。それが自分にはとてもやるせなく残念に思えてならなかった。
最後まで希望を見出せず心苦しかった。